Mjuka

てきとうに。

「音楽制作ユニット」MintJam

 米澤穂信論を書けと急き立てられたのですが、なんの準備もなしに書けるものでもないので、同人音楽の話でとりあえずお茶を濁すことにします。

 
 同人音楽の話はこれまでに何度かしていて、直近ではRocketeer Tracksについての記事がそうですね。誰かあの文章を読んでRocketeer Tracksに興味をもったり、CDを購入したひとはいるのでしょうか。いてくれたらうれしいですね。
 今回は同人音楽界のロックスターとも言えるMintJamMintJam.NET)についてふらふらと書いていこうと思います。
 MintJamは2002年に結成して以降、メンバーは減ってしまいましたが、これまで精力的な音楽活動を続けてきました。その活動は「音楽制作ユニット」を自称するように、各種BGM制作やアーティストに対する楽曲提供や編曲、ボーカルディレクション、マスタリングエンジニアなど多岐にわたります。
 「音楽制作ユニット」として活動してきたMintJamでしたが、2009年、メジャーデビューを発表します。
 そのときの反応はいろいろあったと思います。当時、すでに同人音楽界からは霜月はるかriyaeufonius)などがメジャーデビューをし、それなりの成功をおさめていました。なので、メジャーデビューそのものに対しては良好な反応が多かったように思います。しかし、「MintJam」がどのようにパッケージングされて売り出されるのかが問題でした。「音楽制作ユニット」はたんなる「ロックバンド」になってしまうのか。
 結論から言えば、そうはなりませんでした。ロックバンドとして売り出したいと申し出てきたレーベルもあったそうですが、本人たちが断ったらしく、音楽制作ユニットとして、そして同人音楽活動を認めてくれるレーベルから彼らはメジャーデビューを果たしました。(2013年9月9日追記:MintJam/うたまっぷレビュー
 
 ところで、こういった文章(略歴)を書いていると、こんなことはちょっと検索すればわかることなのに、わざわざ書く必要があるのだろうかと疑問に思ってしまいますね。
 
 閑話休題。MintJamはぼくにとって、はじめての男性ボーカルの同人音楽サークルでした。というか、いまでも男性ボーカルの同人音楽はあまり聴かないですね。いまでは「歌い手」として数多くの男性ボーカルの曲がニコニコ動画でアップされていますが、あまり知らないですね。避けているというわけではなく、たんにこの動画サイトをあまり利用しないからなのですが……。
 MintJamはミックスやマスタリングの技術がかなり高く、大音量で聴いてもそれほど不快に感じることがありません。同じ同人音楽ではeufoniusもうまかったですね(なんとなく過去形になってしまう……)。
 メンバーのひとりであるa2cによるギター演奏は聴いていて惚れ惚れしてしまうほどうまく、これはレコーディングに限らず、ライブでもその高い演奏能力を垣間見ることができます。a2cの活動についてはこのブログでも以前に書いてましたね(記憶のなかの音楽(大学入学以降) - Mjuka)。ボーカルのTERRAは力強い歌声でロックやメタル調の曲をうたうのですが、バラードでは繊細に歌い上げることができる優れたボーカリストです。また、MintJamの楽曲では、その歌詞の多くを手がけています。
 MintJamの現在(2013年9月)の最新作は『Little Monster』で、うち2曲は黒崎真音に提供した「君と太陽が死んだ日」と「VANISHING POINT」をセルフカバーしており、原曲と聴き比べるとおもしろいです。