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Mjuka

てきとうに。

記憶のなかの音楽(大学入学以降)

 さて、大学に入学した僕であるが、はたしてなにを聴いていただろうか。やはり思い出せない。とにかくヘッドホンやイヤホンにこだわっていたように思う。

 Dream TheaterProtest The Heroなどはまだ継続して聴いていたように思う。おぼろげではあるが、記憶の輪郭が浮かび上がってきた。そうだ。バンドから、演奏者単体をみるようになったのだ。

 同人音楽の世界は、もちろん集団でやっていることもあるが、個人活動しているひとも多数いる。それはつまり、各演奏者がバンドという強い結束で繋がるのではなく、必要なときにその演奏者の技術を借りるということが頻繁に起きることを意味している。

 そして僕は、現MintJamのギタリスト、a2cの音に惹かれてゆくこととなる。

 a2cという名を知らなくとも、彼の奏でるギターを耳にしたことがあるひとは多いだろうと思われる。それは、彼がこれまでに携わったアーティストの多さからわかるだろう。

 彼はこれまでに、muzieからの旧知の仲であるfripSideをはじめ、黒崎真音、ALTIMA、麻生夏子、アニメ『アクセル・ワールド』劇伴、最近では井口裕香の楽曲など、数多くの楽曲に携わっている。

 そして見逃せないのが、「G5 project」というGodspeedが主催する5人のギタリストによるコンピレーション企画である。

 Dream TheaterからLiquid Tension Experimentを聴き、インストの良さに気づきつつあった僕は、この企画で完全にギターという楽器に魅了されていた。

 ここまでのことをまとめると、僕の音楽遍歴(大学生編)はギターインストからはじまったと言えるだろう。

 大学に進学して、僕の音楽環境は大きく変わった。都会の大型レコードショップの存在である。

 いわゆる「フラゲ」ができるようになり、その商品棚には知らない音楽が所狭しと並んでいる。

 そこで出会った音楽もまた、魅力的なものばかりだった。とくにCoaltar of the Deepersとの出会いは強烈であった。

 アニメソングやゲーム音楽などは、出自こそ大衆向けでないけれど、音楽そのものは一般的であるものが多かった。しかし、Coaltar of the Deepersの奏でる音楽は、一般受けするような音楽ではなかった。

 そして、このCoaltar of the DeepersにはNARASAKIというギタリストがいることが、のちに、僕を大槻ケンヂ率いる「特撮」へと導いていった。

 Coaltar of the Deepersシューゲイザーという音楽に触れた僕の趣味は一時的に大きく変化した。

 mouse on the keysやsgt.といったインストバンドを聴き、toeも聴くようになった。ただ、このような音楽ばかりを聴いていたのはほんとうに一時期だけで、やはりアニメソングへと戻ってくることとなる。

 アニメソング、つまりアニメのOPやEDのことを指すことが多いが、ここにきて僕は「声優ソング」(とくにタイアップのないもの)に興味を持ちはじめることとなる。

 有名どころで言えば、水樹奈々林原めぐみが挙げられる声優ソングであるが、バンドサウンドに傾倒していた僕は新谷良子の歌声に惹かれることとなる。

 そしてこのころ(2009年から2010年ごろ)、放課後ティータイム桜高軽音部)やGirls Dead Monsterといったバンド音楽がアニメに表れたことは、僕にとって僥倖と言うほかなかった。PCゲーム界隈では、OVERDRIVEといったブランドが積極的にバンドを物語に組み込んでいる。

 I've soundもまた、ギタリストである尾崎武士が本格的に作曲に関わるようになると、ギターサウンドが前面に出た楽曲が多くつくられるようになる。

 こうして羅列してみると、バンドサウンドではなく、単にギター狂いだったのかもしれない。好きなベーシストなんて片手で数えられるくらいしかいないのだから。ドラマーもそれくらいしか挙げられない。ただ、良いバンドというのは概してベースとドラムスが実力者である。

 そして話は唐突にアイドルへと飛ぶ。それも架空のアイドルだ。

 2011年、アニメ『THE IDOLM@STER』が放送開始される。アイマスというゲームの存在は知っていたが、その内容についてはまったく知らなかった。キャラクターの名前を覚えられるだろうかと不安を抱えながらの視聴だった。そして、僕はみごとに彼女らの歌にハマってしまうのである。

 アイマスの楽曲は言ってしまえばキャラクターソングなのだが、一過性のもの、つまりアニメ放映終了時には忘れ去られてしまうような楽曲ではなかった。それは声優たちが毎年ライブを行っていることからも明らかである。つまりここで歌われる楽曲は、「キャラクター」ソングでありながら、「声優」ソングでもあるのだ。

 このアイマス熱とも言えるものは、いまも引くことはなく、中毒のように再生を繰り返している。

 そして2013年になったいま、どんな音楽を聴いているかといえば、それほど変わりない。同人音楽を聴き、アニメソングを聴き、変な音楽を聴き、j-popだって聴く。そんな音楽生活だ。そして重要なのは、なにも聴かない時間だ。四六時中、音楽が流れていれば良いというわけではない。ニュートラルを忘れてはいけない。