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Mjuka

てきとうに。

小説の書き出し

 告白の作法というものがあるとすれば、あの告白はそれに反するのではないかと思う。

 告白にもいろいろある。いちばんポピュラーなのは愛の告白だろう。それ以外の告白? わたしは罪の告白くらいしか思いつかない。

 はじめての告白は中学三年生のときだった。ラブレターをもらって、校舎の裏手にある自転車小屋に呼び出されて、告白された。「あなたが好きです」と。わたしはびっくりして断ってしまったのだけれど、あのときの彼はいまどうしているのだろう。十年近く経ったいま、たまに考える。もし、あの告白を受け入れていたら、とか……。

  いまの生活にそう不満があるわけではない。けれど、きっと誰だって「たられば」を捨てきって生きてはいけないと思う。後悔はいつだって先回りしてくれない。

 

  小説をどのように書くか。素人には確固とした手法があるわけでもなく、どうしても手癖に頼ってしまう。手癖というか、好きな作家の影響を色濃く受けてしまう。

 ひとつだけ確かなのは、書き上げてからどうこう言うべきだろう。そしてそれはとても大変なことだ。ぼくはもうだめです。